2009-01-01から1年間の記事一覧

ついに到来する「電子書籍元年」

来年、つまり2010年という年は、出版業界にとって歴史的な1年となるかもしれない。それは15世紀にヨハネス・グーテンベルクが活版印刷術を発明して以降の、「本とはを紙に印刷されたもの」という人々の意識が大きく変化する可能性があるからだ。 平たく言え…

教養はコミュニケーションの前提となるもの

久々に行った図書館で、浅羽通明の「教養論ノート」(幻冬社)という本を何となく手に取って、そのまま借りた。まだほんの最初の部分しか読んでいないがなかなか面白そうだ。 以下、それを読みながら「教養」というものについて考えてみたことのメモ(一部は…

うざったいメタ視点を葬り去るための実践的方法〜現代の生き辛さ

プライドが高くて困っている人は「とりあえずやり終えてみる」をモットーに! - 発声練習 表題のようなテーマで何か書こうと思っていたら、上の記事でだいたい同じようなことが書かれていた。 自分の場合、「自意識と実際の能力の間に大きな乖離」を感じてい…

雇用流動化の先に来るべき素敵な社会

最近会社で大幅な人員削減が実行された。その中身がなかなか大胆、というかはっきりいってエグい。 ある2つの部署をまるごと廃止。そして「たまたま」その部署に所属していた人たちがほぼ全員、事実上のリストラ対象とされた。おそらく、そこで能力とか実績…

Kindle上陸 「読書」の未来

いよいよアマゾンの電子書籍端末「キンドル」が日本でも発売されるとのこと。いや、日本どころか世界100か国で同時に発売するらしい。このタイミングっていうのは、まあ普通に考えて、もうすぐ発表されるアップルの新端末を意識してのことだろうな。 ソニー…

「グラン・トリノ」――さようなら、カウボーイたち。そしてアメリカの夜明け

結局「グラン・トリノ」を3度観た。DVDを2日延滞して600円取られた。でもいいんだそんなことは。本当に感動したから。 この作品に通低するテーマは「さようなら」だ。 それはビッグ3に代表される沈み行くアメリカ自動車産業への「さようなら」であり、あ…

グラン・トリノ

ついさっき、今更ながらクリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」を観た。 まあ、噂通り、凄い映画だった。 もう一回観直し、少し時間を置いてから、今度あらためて感想を書こうと思う。 最近映画とか全然観れてなくてかなり久々だったんだけど、その久…

「決断」とは何かを諦めること

新潮文庫の福田恆存「人間・この劇的なるもの」を読んでいたら、こんな文章に目がとまった。 p139 行動というものは、つねに判断の停止と批判の中絶とによって、はじめて可能になる。私たちはよく「現実を認識しなければならない」とか「現実を凝視せよ」と…

丸山眞男『現代政治の思想と行動』 未来社

政権交代を機に、丸山眞男なんかを久々に読んでみた。 民主主義(に限らないが)にとって必要なものは、ものごとをある時点で決断すること。そして何かを決断するということは、ある可能性を断念することに他ならない。 p449 …われわれは一つ一つの社会的な…

魅力的な人たち、そうでない人たち

社会に出てみて一番驚いた、というか意外だったのは、世の中には魅力的な人々がたくさんいるということだ。考えてみれば当たり前のことなのだが、今よりももっと若い頃には「社会人」という存在から連想されのは、保身、金の亡者、みたいな、今思えば完全に…

おいしい生活。

この連休中、僕はずっと実家(東北)に帰省していて、例によってほとんどは家でゴロゴロしていた。食事、風呂、洗濯など、日ごろの雑用を全て母親がこなしてくれるという、ほんの10年前だったら当たり前であった生活。素晴らしかった…。本当はこういう時こそ…

失われた話題 コミュニケーションが難しい理由

このシルバーウィークとか呼ばれている秋の5連休って、今年から毎年あるものだと勝手に思っていたのですが、決してそういうわけではないのですね。次に5連休になるのは2015年なんだって。ちなみにこれはwikipediaで知った。 そこでふと思ったのが、この種…

表現するということ

前回のエントリで、アウトプットをすることによって知識が初めて血肉化する、だからこのブログを書き始めた、などという趣旨のことを述べた(ような気がする)。 だが、後から思い直してみて、それが「アウトプット」という行為の本質を、あまりにも矮小化し…

ブログ開設。

今日からブログってやつを始めることにした。といっても、決してこれが僕のブログ初体験ってわけじゃない。今までにも何度か「不純な動機」(アフィリエイトとかさ)によって、くだらない文章でくだらない商品の紹介なんかをしてたこともあった。ま、結局ま…