こんなものが発表された。
このサービスが主流になるかは別としても、電子書籍というものが一般化するためには、どうしたって「ソーシャル化」する必要があると思う(特に日本においては)。
いってしまえば「バーチャル読書会」。これまで読書という行為には、どうしたって「孤独に自己の内面と格闘する」みたいな暑苦しいというか陰湿なイメージがつきまとっていたが、そういう「魂系」のコンテンツがこういう場で大衆に消費されることは少し考えにくい。
きっとそこでわいわい楽しまれるものの多くは、実用書とか自己啓発本系のわりとライトな内容なものが主となるだろう(あとは技術書系)。
そして「文学」とか「哲学」とかいう大文字のものはこれまで通り紙の書籍で読まれることとなるんじゃないか。
でも、そこには「孤独に自己の内面と格闘する」経験を持たないまま大人になってしまってもいいんだろうか、という素朴な疑問が残る。
いや、もうなっているといえばなっているんだろうけど、読書といういわば究極の個人的体験までもが共有体験化されるとき、ある種の人たちにとってはますます生きにくい世の中になっていくのは間違いない。